音工房Zで販売しているスピーカーはハイエンドスピーカーの音質を基準に、大量の試作機によるテスト&エラー、ブラインドテスト、厳格な測定を経て生まれます。

徹底した音作りのための4つの工程

音工房Zの音作りの最大の特徴は 実際に音楽ソースを聞いてテスト&エラーを繰り返しその過程で大量の「試作箱」や「実験機種」を試すという最も手間のかかる古典的な方法で設計を行っています。

ここでは弊社が1台のスピーカーにどの程度試作作業をへて本番のスピーカーが出来上がるかの一例を紹介します。(工程は常にこの通りではありませんで前後する場合もあります)

工程1. 組み合わせを替え、検証を重ねる試作箱作り

スピーカーの音作りで最も時間を費やすのは複数の試作箱を作り、複数のユニット、複数のネットワークを組み合わせて行う比較試聴です。

マルチウエイの場合は主にネットワークとユニットの選定に最も時間がかかり、フルレンジ1発のバックロードホーンのようなスピーカーの場合にはユニット選定と箱作りに最も時間がかかりますがこの基本設計にエネルギーの大半を注ぎます。↓のスピーカーのようにバックロードホーンのように箱の影響が大きいスピーカーは10台以上箱を作る事はざらにあります。

ちなみにマルチウエイを組むときのネットワークはデジタルデバイダー等を使って済ませるのではなく、実際にネットワークを差し替えを行いながら実験を行っています。

工程2. 公正を期したブラインドテスト

試作機が納得の行くレベルまできたら必ず社内でブラインドテストを目標とするスピーカーのリファレンススピーカーを使って行います。

例えば10センチのフルレンジ1発のスピーカーを開発しているとしたら、10センチのフルレンジ1発を使った長岡先生のD101Sスーパスワンとブラインドテスト比較をします。大型の3WAYの場合はB&Wの802、ホーンスピーカーの場合はJBLのS9800を使ったりします。スピーカーはシステム構成によってメリット・デメリットが必ず存在するので類似のシステムと比較する必要があるためです

カーテンをしめてABXのブラインドテストを行って、ブラインド状態でリファレンス機と比較して同等もしくはよりレベルの高いところまできましたら基本設計は終了でここから詰めの作業にはいります。1ベース音作り→2ブラインドテストは納得のいくところまで繰り返し行われます。

工程3. 自社無響室での周波数特性の測定

弊社ではリスニングルーム隣に簡易的な無響室を備えておりまして、こちらでスピーカーの周波数特性を測定に活用しています。こちらの無響室は専門設計をされている若林音響様に設計を依頼し弊社で自作した2畳ほどの簡易無響室です。(この無響室は特性をだすために2度作り変えています。[画像1]は小野測器様の無響室での測定風景です。)

基本設計を終えたあとは測定を行います。

測定の目標は周波数特性を真っ平らなフラットにすることではありません。ダクト調整やネットワーク調整等をした時の周波数特性の変化や、バックロードの音道チューニング・開口部チューニングをした時の変化を使いこなしPDFレポートに書いてユーザー様の使いこなしに御利用いただくために行っています。

周波数特性をフラットに近づけることはマルチウエイ型であればネットワークを調整していけばさほど難しいことではありませんが、これまでの私の経験上「聴感」より「測定」を上に持ってきて特性をフラット化して評価が高かったことがほとんどありません。そのため測定はあくまで聴感を補足する意味合いで利用します。

工程4. 環境を変え試聴を繰り返して行う最終チューニング

基本設計を終えたスピーカーシステムは、エンクロージャーに使う木材や板厚を変化させて同じものを試作したり、吸音材、ダクト調整などを経て1台を完成させます。

この最終決定前は部屋を変えてスピーカーの音出しテストをしたり、場合によっては知り合いのリスニングルームに持ち込ませていただいたり、試聴会を開催してお客さまのいろいろなソースをかけて評判を聞いたりしながら最終決定をします。

完成品型モデルではここの最終仕上げの部分に時間がかかります。

また評判の良かったモデルは改良等(V1~)を行いながらさらにレベルの高いものを目指しております。

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