【限定】Z1000-Potenza 【限定】Z702-Potenza 【限定】Z-Potenza
00日
00:00:00
音工房Zがこだわっている音の鳴り方の特徴として一番にあげられるものは「音のリアルさ」があります。 過去のモデルで、小口径フルレンジユニットを使ったモデルや、さらに砲弾型のエンクロージャーを使用したモデルも製作してきました。
Z600-Cannonball 1000S
Z1000-Bergamo
これはオーディオ再生の理想とされる「点音源再生」に限りなく近づけるための設計ですが、今回の新モデルはその考えを別の角度から追求したものです。点音源に近い再生を維持しながら、帯域を2分割して高域の解像度を高めた「同軸2way構成」に取り組みました。
最終的には、この同軸2wayに弊社のBHBSと組み合わせたとてもオリジナリティーの高いものを箱の構造からネットワークまで時間をかけて完成させたスピーカーになります。特に、ネットワークの調整は苦労が多かったですが、とても良いものができたと思っております。ユニットの選定から音道やネットワーク、吸音材の調整まで、開発の道のりを記録として書いていきます。どうぞお楽しみください。
■同軸2wayスピーカーとは?
全帯域を1つのユニットで賄うフルレンジスピーカーユニットは、オーディオの一つの理想ではありますが、高域、低域ともに完全に満足がいくものを作るのは難しく、それを解決する方法として同軸2wayは誕生しました。 同軸2wayは古くからあるスピーカーユニットの形式で、ウーファーとツィーターが同一軸上に配置されているため、理論的には「完全な点音源」が実現できるというものです。 ベテランのオーディオマニアの方にとっては、懐かしささえ感じるほどの形式かと思います。
これだけ良さそうなユニット構造でありながら、同軸ユニットスピーカーが時代の主流というほどにはなりませんでした。それは、「同軸」というスピーカーユニットの構造から来る問題や、同軸スピーカーユニット以外のユニットの性能向上などもありました。 特に大型スピーカーなどは、リスニングポイントまで距離があるため、同軸かそうでないかはそれほど重要ではなかったのかもしれません。
また同軸スピーカーユニットで過去に作られた製品も、ある意味個性的なものが多く、マニアはともかくとして一般的には受け入れられなかった経緯がありました。 その「音のクセ」とはその同軸構造である故の不要な共振を拾って来るなどのデメリットや、フルレンジとは違い、ネットワークを使う事で、どうしても「鮮度」という意味においては1歩譲る形となってしまう事です。 しかし、KEFやタンノイのような専業メーカーが現在でもあることを考えると、この分野が一部のファンに愛されているのは間違いありません。
音工房Zではフルレンジ、マルチウエイどちらも多くのスピーカーを作ってきましたがウーファーとツィーターが1つのユニットに合体した同軸ユニットの採用実績はありませんでした(Z701-OMMF4という仮想同軸はやったことがありましたが・・)。理由は単純に市販されている同軸ユニットがそもそも存在しなかったというのが大きいのですが、ネットワークが込になりますのでフルレンジのように簡単に良し悪しを判断するのに時間がかかりますし、そもそもネットワークを作り込むのにも時間がかかるのでなかなか設計販売に至らなかったというのが本当のところです。
今回採用のZ-Potenzaは250セットが完売したZ-Sienaと同一メーカーのOEM商品を弊社のオリジナルネームにて販売させていただく商品になりますが、高域の良さはハイエンドクラスそのものです。BHBS方式による低域再生を組み合わせることで、 数倍の価格帯のスピーカーにも劣らない性能に仕上がったと自負しています。
■スピーカーユニットの選択
以前、高級フルレンジユニット10機種を選定した際には、同軸ユニットのテストは行いませんでした。その理由は、同軸ユニットの評価には専用の箱やネットワークをある程度詰めていかないと、ユニット単体では本来の特性を掴みにくいからです。同軸スピーカーは、フルレンジや一般的な2wayとは構造も考え方も違います。1つの軸上にツィーターとウーファーが同居しており、構造上どうしてもユニットの間で相互干渉が起きます。特にネットワークの調整次第で中域の明瞭さや定位の出方がガラッと変わるため、判断はフルレンジより難しいのです。
今回はその「同軸ユニットの素性」を見極めるため、 13センチと16センチの高級同軸ユニットを取り寄せ、実際の試聴と無響室での測定とを組み合わせて評価を行いました。同軸2wayには、音像の一体感という大きな魅力があります。理屈のうえではツィーターとウーファーの音の発生点が一致しているため、理想的な点音源再生に近づきます。反面、 クロスオーバー付近でのつながりがシビアで、設計を誤ると音が分離して聞こえたり、定位がふらつくこともあります。後でわかることですが、ネットワーク調整はめちゃくちゃシビアでした(笑)
■13センチと16センチの2つの同軸ユニットの初レビュー
まずは、バスレフエンクロージャーを制作して音の素性を確認してみることにしました。ユニットの選定のための素性確認のためではありますが、どのくらいの容積の箱が必要になるかもこの調査でだいたい分かってきます。13センチには30L、16センチには40Lのエンクロージャーで挑みました。 18mmの厚みのMDF材を使用したエンクロージャーを並べて鳴らします。ネットワークは弊社のオリジナルネットワークボックスを使い、2時間程度をかけてクロス2KHz程度で暫定的な調整で比較しました。
音の感じは 第一印象としては、13センチの方が音に「密度感」があり、聴いた瞬間の感動が大きかったです。中域の押し出しが力強く、音像がキュッと締り、 非常にバランスのよい印象でした。 対する16センチは、第一印象では少しぼやけたように感じられましたが、確かに解像度は高く、特に超低域の伸びは見事でした。 しかし中域が若干引っ込んで聴こえたたため、音の厚みが薄く 「音の密度感」がまだ足りない印象だったのです。 ここで16センチに使うエンクロージャーのダクトを長くして実験してみました。 すると、中域のエネルギーが、ぐっと前に出てきて、 音のフォーカスが明確になってきました。
13センチと16センチで少々ネットワークも変えながら、1週間ほどいろいろな音源を聞いてみました。第1印象では13センチのほうが上でしたが、音源やネットワークを変えて聞いていくと16センチの良さも見えてきて正直どちらでいっても大丈夫では?という心境になってきてしまいました。とりあえず両方のユニットの測定をしてみて再度検討することにしました。
どちらを採用するか迷っている16センチと13センチのユニットを、音工房Zの無響室にて周波数特性・インピーダンス・TSパラメーターを測定してみました。
■16センチユニットの特性について
グラフは、16センチの同軸ユニットの実測特性です。点線がウーファー、実線がツィーター。ウーファーは20~20000Hzで、ツィーターは500Hz~20000Hzでスイープしています。右側のF特はクリックすると拡大します。
ウーファーはおよそ50Hz付近にF0を持つ特性です。500~1kHz前後でなだらかに音圧が落ちていますが、これはツィーターとのつなぎ目となる部分で、 ネットワーク調整で自然に補えそうな領域です。ツィーターは600Hzあたりから立ち上がり、20kHz以上までしっかりと仕事をしています。 10kHz付近にいくつかの山谷が見られますが、メインとなる1~5KHzあたりは綺麗な特性で十分に使えそうです。
適切なネットワークを組めば、点音源らしい定位と自然な音場を実現できる素性の良いユニットのようです。ツィーターのほうがウーファーよし少しだけ能率が高いのでアッテネーターを使ってのネットワークの調整のしやすさは最も大きなメリットに思えます。
■16センチユニットのTSパラメータ
こちらはDATSV3を使ってのZ-Potenzaの実測TSパラメーターです。
Qtsが約0.45という値は、BHBS(バックホーンバスレフ)に非常に相性が良い範囲。 FOSTEXユニットに多いオーバーダンピング型(Qts 0.2〜0.3台)に比べるとやや高めで、 過度に大きな箱を用意する必要はありません。 適度な内部抵抗があるため、BHBS特有のホーン負荷をうまく活かし、 自然な低域の伸びを得ることができると予想しました。当然ですがフルレンジに比べると振動板は重めの設計です。そのため箱を大きくしすぎるとミッドが膨らみ、全体のバランスが緩くなる傾向があります。 BHBS化する際は、中低域の制動を保てる“やや控えめな容積設計”がポイントになりそうです。
■13センチユニットの特徴
こちらは13cm口径の同軸ユニットの測定結果です。右側のF特はクリックすると拡大します。
ウーファー(点線)は口径が小さい分、共振点が高く約70Hz付近にあります。16cmに比べると低域の伸びは控えめですが、 軽快でスピード感のある音が特徴です。ツィーター(実線)は1.5kHz付近から立ち上がり、20kHzまできれいに伸びています。全体的には似た特性ですが、16センチとの違いとしてはツィーターの能率が低くほぼフラットなこと。16センチ版はツィーターが600Hzあたりから立ち上がっていますが、こちらは1.5KHzあたりからとなっています。試聴したときはあまり気になりませんでしたが、1KHzあたりのディップがNWでは補うのが難しい特性になっています。
■13cm同軸ユニットのTSパラメーターと特性
実測TSパラメーターは、Fs=75.2Hz、Qts=0.374、Vas=0.19ℓ。
中高域の反応が軽快で、全体的に引き締まった性格を示す値です。
Qts 0.37は制動がやや強めの部類で、BHBS構造で使う場合は16cmモデルより 箱の容積をやや大きめに取る必要があるかと思いました。 適正な容積を確保すれば、バランスの取れた中低域とスピード感のある音を両立できます。また、振動系が軽量(Mms=7.6g)のため中高域のレスポンスが非常に良く、 定位感や明瞭さに優れたサウンドが期待できます。 ただしFsが75Hzと高めのため、16cmに比べると低域の量感はやや控えめになるでしょう。総合的に見て、13cmユニットは小型BHBSやニアフィールド用途に適した俊敏でクリアなキャラクターを持つユニットです。
■まとめ
2つのユニットを周波数特性とTSパラメーターから比較すると、次のような違いが見えてきます。
●低域レンジと余裕
Fs=56.7Hz(16cm)と75.2Hz(13cm)で、16cmの方が低域の伸びに余裕があります。 BHBSでの低域再生では16cmが有利。
●BHBS適性(Qts)
Qts=0.448(16cm)はBHBSの“おいしい帯域”。
0.374(13cm)は制動が強めで、容積を大きく取る必要がありそうです。
●高域の仕上げやすさ
16cmはTWの能率がウーファーに比べてネットワークでの補正がしやすそう。
13cmはウーファーとツィーターの能率がほぼ同じため、低域過多の場合は対応が難しい。
●ネットワーク設計の自由度
16cmは自然なロールオフで1〜2kHz付近のクロス設計がしやすい。 13cmは800~1500Hzあたりのディップを解決する必要がありそう。
●箱設計の勘所(補足)
16cmはQtsが高めのため、過度に大きな箱は不要。 振動板が重いため、大きくしすぎるとミッドが膨らむ点に注意。 13cmはQts 0.374ゆえ必要容積は大きくなりそう。
13センチと16センチの試聴を繰り返し、測定データを突き合わせながら検討を進めた結果、今回は最終的に16センチ版を採用することにしました。どちらも本当に優秀なユニットで、甲乙つけがたい部分も多く、判断には相当悩みました。
最も決め手になったのは、16センチユニットのポテンシャルの高さです。ネットワークを詰めていけば、想像を超えるレベルまで音を引き上げられる――そんな手応えがあったのです。中域の厚みや定位の明確さ、そしてローエンドの伸び方に余裕があり、全体のスケール感がひとまわり大きい印象でした。
一方、13センチのユニットも非常に魅力的でした。反応が速く、解像度が高くて軽快な鳴り方をします。箱をやや大きめにとって設計すれば、低域の伸びをしっかり確保しながら、スムーズな中高域を実現できるスピーカーになりそうですが、どちらかというと従来のフルレンジ的な方向性です。今回は開発の方向性から16センチを選びましたが、13センチ版もいつか挑戦するかもしれません(笑)。
今回の16センチ版スピーカーは「Z-Potenza」と名づけました。 ここからは箱(エンクロージャー)の細部を詰めていきます。Z1000/702-Potenzaの開発では、前回の試作バスレフ箱にひと工夫を加えました。 それは、想定できる最大サイズのエンクロージャーをまず作り、内部の仕切りを動かすことで無段階に容積を変えられる構造にしたことです。下の写真が今回使う最大容積40リットルの可変式ボックスです。この1台で、バスレフ構造もBHBS構造もすべてテストし、理想のバランスを徹底的に追い込みます。
これまでBHBS型の箱は、最終仕様にたどり着くまでに10セットほどの試作を作るのが普通でした。 しかし木材や作業時間のロスが大きく、効率が悪い。そこで最近は、最初に少し大きめの箱を作っておき、そこからカットして縮めながら最適な容積を探る方式に切り替えました。 この方法なら、同じ試作箱を使って容積を自在に変えられるので、データの比較もしやすく、調整スピードも大幅に上がります。
スピーカーユニットにより最適な容積をコンピュータシュミレーションで決めるのは定石ですが、音工房Zは、こういうところが驚くほどアナログでトライアンドエラーにより、実際の楽曲を聴いて確かめます。これはBHBSという特殊な箱で付加価値をつけている弊社としては絶対に外せないところになります。
まずバスレフ箱で実験したところ小容積の箱はレスポンスが速く、タイトにまとまった印象を受けますが、どうしても低域の伸びに物足りなさを感じます。逆に大容積の箱にすると、低域はよく伸びるもののミッドが膨らんでしまい、全体のバランスを取るのが難しいという印象でした。これまでやってきたオーバーダンピングユニットのフルレンジにおいては箱が大きいほど良いという常識が通じない結果が出たのは新鮮でした。
今回のユニットはメーカー推奨箱はバスレフなので普通のバスレフ箱でも問題なく鳴りますが、BHBS化によってローエンドを伸ばしながら開放的な音を目指してゆこうと思います。ユニットの印象はオーバーダンピング傾向ではありませんし、NWでの高域調整もできますから箱はファーストインプレッションでは巨大箱は全く不要でZ1000-Bergamoに近いあたりになるのではと予想しました。
■BHBS化で音はどう変化したか? バスレフ箱 VS BHBS箱
BHBSとはバックロードホーンの音道構造とバスレフの利点を融合させた方式で、音工房Zが長年取り組んできた設計思想であります。 BHBSの音道形式は次回の章でいろいろ実験して試聴し、レビューを書きますが、 まずはオーソドックスなダブルバスレフ(Z701)に近い形式のもので、同じ容積のバスレフ箱と比較しました。
BHBS箱は弊社では内部の音道の長さによって、
Z701(ダブルバスレフ)
Z702(S-BHBS)
Z703(L-BHBS)と3つに分けています。
前回Z-Potenzaをテストした音道はZ601-Modenaのようなダブルバスレフ構造に最も近いBHBSで近い音道でテストをして好結果でした。ユニットの素性から考えて、音道はZ701かZ702が最もマッチしそうな感じではありましたが今日は内部音道を大きく変えてみながらマッチしそうな音道をテストしてみます。ちなみに前回のダブルバスレフの実験をした時点で、最大の40Lの箱は大きすぎという結論にいたり、内部は約25~30Lで調整しています。比較のリファレンス用に使ったスピーカーはB&Wの805D3です。
今回の箱にマッチしそうな短めの音道をCADでパターンごとに書いてゆきます。今回は内部にネットワークをいれないといけないので、NWの場所も考えながらになります。
■1つ目のBHBS試作音道 (ダブルバスレフというより、バスレフに近い)

メリハリのある音で、楽曲によってはB&Wよりも好印象に聴こえました。 高域の繊細さや、ローエンドは、さすがB&WのD3が誇るダイヤモンドツィーターの効果なのか、表現がかなり上ですが、BHBS1パターン目のエンクロージャーは中域の出方がとても良です。1発目でアタリを引いてしまってビックリしましたが、音工房Zのローエンドのクリア基準「ホテルカルフォルニア」の低音はしっかり出ていませんでした。30Hzくらいの超低音ですが、ここはしっかりでないと合格にはなりません。 ここさえクリアしていれば、1発合格そのような素晴らしい音でした。
■2つ目のBHBS試作音道 (Z601に近い構造でダブルバスレフ)

先ほど作った1つ目の音道は、当初の設計でのBHBSの音道の 1本入れ忘れたものでした。 ダブルバスレフではなくてバスレフ箱といえるものだったのです。 なので、当初の予定通り一本追加して聴いてみました。 すると若干ローエンドが伸びた印象になりましたが、、 全体的に音の出方が弱くなり音が暗くなりました。 印象は先ほど聴いた1パターン目の方がよかったという結果になりました。 「間違えて作ったほうが音が良い」というのはこれまでもよく経験しましたが、BHBSは良いものに巡り合うまでに数を打たないといけないんです(笑)。
■3つ目のBHBS試作音道 (2パターン目より音道が少し長い)

2パターン目と形は大きく異なりますが、本質的には似たような音道の長さになるので、音はたいして変化はありませんでした。 2パターン目の暗い印象よりは若干良くなったように聴こえましたが、 やはり、1パターン目の溌剌とした音の出方には及びませんでした。
■4つ目のBHBS試作音道 (S-BHBS)

2パターン目、3パターン目で 短いBHBS音道形式を行ってきたので、 今回は長めの音響迷路型のBHBS方式で試してみました。これくらい長いとS-BHBSタイプといえるかと思います。 ローエンドは伸びて、「ホテル・カリフォルニア」は合格の低音がでました。 しかし、「Any way u like it」の35Hzほどの超低音になると 充分にならすことができません。 若干異音も混じっていたので、このユニットの限界かもしれません。 全体的な印象はパターン1程の元気さがないのでB&Wと比べてしまうと微妙な結果になりました。
■5つ目のBHBS試作音道 (S-BHBSの長め、L-BHBSに近い音道)

最も長い音道形式で、過去に開発したFE108solでやったような、音道形式です。 4パターン目と同じくらいがっつりローエンドがのびて、その点は満足しましたが、パターン1で聴いたような ハッとするような元気な音は出ませんでした。 スパッとキレの良い低域ではなく、ふわーんとした感じです。クラシックなどには合うかもしれませんが、低域のキレやアタック感が一拍遅れる感じで、B&W805D3と比較するとより違いが際立ってしまいます。 BHBSの開発の方針としては1と2のパターンのダブルバスレフ的なものにテーパーをつけたS-BHBSでローエンドをできるだけ伸ばす音道に調整することに暫定的に決めました。 容積も小型サイズがマッチしそうで、どこかでサイズを小さくカットしてしまおうと思います。
同軸スピーカーは、フルレンジのセンターキャップ部分にツィーターをつけたようなものです。写真のように背面にはウーファー用の端子と、ツィーター用の端子が別々についています。一般的なマルチウエイスピーカーと同じくツィーターにはコンデンサーを入れて高域をカットする必要があります。
エンクロージャー容積と音道のテストを行い、おぼろげながら低域の方向性は見えてきました。次は高域をネットワークで追い込んでいきます。音への影響が最も大きいのは、このネットワーク調整です。音のキャラクターを根本から左右するため、設計工程の中でも特に慎重に時間をかけて進めます。使うのはいつものネットワークボックスです。 同軸ツィーターのラインにはアッテネーターを かまして音量の調整を出来るようにしています。
■実験1(Woofer 1000Hz / Tweeter 3150Hz) いままでの実験で使っていた構成です。 パッと聴きで良い音には調整されています。 高域のクセは少し目立ちますが、 全体のバランスは良い感じで、 実用としては充分な音質です。
■実験2(上記を逆相に) 今まで試していなかったのですが、 興味本位で上記のネットワークを逆相 (ツィーターの接続の+-を逆に接続) をしてみました。 結果は中域以下がスカスカになり、 とても違和感がある音の出方となりました。 同軸ユニットでの逆相接続は、好みの問題ではなく、明確にNGであることが確認できました。
■実験3(Woofer 2500Hz / Tweeter 3150Hz) ウーファーのクロスを上げたら中域に厚みが でて好印象。しかし中高域が主張が弱く なった分バランスが崩れ気味になりました。 ネットワークをいじると、箱での調整以上に ダイレクトに音が一聴して音が変わった事を認識出来ます。 2Wayネットワークでは、ウーファーかツィーターのどちらを主役に据えるかを明確にすると、音づくりに一貫性が生まれ、長所を引き出しやすくなります。
クロスポイントを変えていくと、ツィーターの高域を 伸ばすよりは、低域のウーファを上まで被せた方が具合が良い事が分かりました。 やはり同軸のツィーターは、大きさに制約がある分 少し色を付けたような音が目立つようです。 調整はまだまだ続きますが、なんとなく同軸ツィーターよりも、ウーファー側に主体性を持たす調整がよいのではという気がしてきました。
■実験4(実験3での構成でATT外す) 今までの実験では 100万円クラスのB&W805D3と比べると、多少鮮烈さが劣る音に聴こえますが、 やはり精密に聴き比べてみると、いま1歩届かないレベルです。 少し休憩を終えてネットワークを見回したところ アッテネーターがほとんどMAXなのを発見しました。 正しくは-1dBくらいだったのですが、 もしアッテネーターレスにできればいい事尽くしなので試してみました。 外してみてすぐは やはりツィーターの音圧が高く若干うるさくなってしまいました。 しかし、キラリとするなんとも 押し出しの 良い音に変わったかな、とも感じました。 それで直列のフィルムコンを音が合うくらいに調整したところ、鮮烈で元気な音に生まれ変わりました。B&Wと並べて聴き比べたところ元気さと鮮烈さで楽曲によっては音を凌駕することができました。 音量調整が簡単で便利なアッテネーターですが、取り除いてみると音の鮮度が一気に上がり驚かされました。その反面、録音によってはやや耳につく箇所もあります。
■実験5 (Woofer 1000Hz / Tweeter 1250Hz) 気を良くしたところで、余りにも音が元気だったので、変化をみたくて両方とも思い切ってクロスをさげてみました。 すると結果は中域がスカスカで、ギターが安っぽい音になり、品がないように聴こえました。 高品質なスピーカーを使っても、ネットワークいかんによっては、こんなに安っぽい音になるのか・・とネットワーク調整の 重要さを改めて感じました。
■実験6(Woofer 1000Hz / Tweeter 2000Hz) ウーファーにより中域が薄く、ツィーターが支配的になるので、煩くとで不快な音です。 このスピーカーの音質調整のキモは、ウーファー のほどよい「ふくよかさ」にあるのかもしれません。 なかなかジャジャ馬なユニットにまだ着地点が見つかりません。
■実験7(Woofer 1600Hz / Tweeter 2000Hz) ウーファーを目立たせるために、ツィーターはそのままに、ウーファーのクロスを上げました。 するとウーファーがツィターの下をマスクするためか 若干実験6よりかはマイルドに聴こえましたが、 ツィーターの下がよくでているのか、若干ウルサイ感じのするバランスの悪い音になりました。
■実験8(Woofer 1600Hz / Tweeter 3150Hz) このうるさい感じはツィーターの下の方が 原因かもと思い、ツィーターを上げました。 結果は「ビンゴ!」で中域に厚みがでて、高域、低域ともに良いバランスに聴こえました。 かなり出来が良かったので、B&Wとも比較したところぱっと聴きでは遜色ないレベルに来ました。 ネットワーク調整を追い込んだところも ありますが、アッテネーターレスというのがかなり聴いていると思います。 ダイレクトで、弾むような音がB&Wにくら べて好印象です。
■実験9(Woofer 1600Hz / Tweeter 5000Hz) 実験8を暫定的にベストで置いておいて ツィーターの素相を調べるべく 極端にクロス高くしてみました だいたい予想はついていたのですが、 高音がガッツリ減ってしまって、音が丸くなってしまいました。 ツィーターが効いていないと、こんなにも バランスが悪い音になるのかと思いました。
■実験10(Woofer 2500Hz / Tweeter 5000Hz) ウーファーの上がどのくらい中高域に効いて いるかをクロスをあげて聴いてみました。 これが聴いてみて意外にバランスが良かった ですが、B&Wと比べると、色気がない 硬質で腰高な音になってしまいました。
■実験11(Woofer 800Hz / Tweeter 5000Hz) 試しにウーファーのネットワークから コンデンサーを抜く6dBのシンプルネットワークで 実験してみました。 ツィーターは今まで通りの12dBです。 かなり違和感を感じる音がして、つながりがいまいちでした。
■実験12(Woofer 800Hz / Tweeter 5000Hz) 実験11の構成を逆相で接続しました。 こちらの方がまともに聴こえる感じがしましたが、 バランスが悪く、違和感がありました。
■実験13 実験12を逆相に、さらにウーファーの コイルのクロスを1000Hzに上げました。 鼻の詰まったような音で、違和感を感じ ました。バランスも悪かったです。
実際に行った実験はすべては書ききれずほんの一部ですが、この実験を行い初めてから2週間目にとてつもなく素晴らしいネットワークが見つかりました。今回はネットワークのテストは私と青木でプチブラインドを行いながら、良いものを探っていったのですが、高域のテストは低域と違って私と青木の意見がほとんどブレず良し悪しの判断がほぼ一致するのは面白かったところです。おそらく、低域に比べて高域のほうは違いが大きく認識しやすいからだと思います。オーディオを長くやっている人が入ってくれたら意見が一致するのではないかと思いました。
ネットワーク調整は主にリファレンスに805D3とZ800-FW168HRを使いましたが、高域の解像度・キレ・聞きやすさなどすべてのファクターにおいてハイエンドに負けないレベルに近づいてきました。だいぶ疲れましたが、NWの基本形が見えたことで、ようやくゴールが見えてきた気がしました。
同軸スピーカーのネットワーク調整のあたりをつけて一段落したところ 一度暫定的に決めていた音道をミリ単位で動かしながら比較を行う事にしました。現在90点くらいの箱の仕上がりを100点に持ってゆく作業になりますが、正直好みも関わってくるので非常に難しい作業でもあります。
音道は箱の中に仕切りをいれる事ですから、見た感じではとても大きな音の変化が起こりそうな気がしますが、実際の所は、ネットワークなどに比べると非常に地味な変化です。 BHBSは「総容積」「音道長さ」「第2ダクトの調整」の3つが9割くらいで、残りの1割がこの内部調整という気がしています。
■音道の角度を変えてみる
ほとんど角度の着いていないものと 大きく角度が着いたもので比較します。 これくらい角度が違えば、音も大分変わるので傾向が掴みやすいのです。 ラッパ型に広げるとローエンドまで音が自然に減衰しますが力感が足りない場合が多いので今までの設計では少し角度をつけるという事が多かったのです。
まるっきり直管にしてしまうと特定の帯域の音が目立つ場合があるので最終の音道は角度着きが多いです。 少し角度を付けた方を本命としたところ、なんと角度が大きい方がローエンドまでしっかり鳴って好印象でした。しかし すこしパンチが足りない柔らかい音です。
少し角度がついた方はどうかというと、音に元気がなくしかも下も出ていないという、良いところが見られない結果になってしまいました。 この角度変更を延々と繰り返し、最適な音のする角度に持っていきました。分解、組み立て、試聴とやる事はシンプルですが、時間のかかる骨の折れる作業です。 入念な試聴の結果、大きく開いた角度と、小さく開いた角度の 中間点くらいの角度に落ち着きました。
■第一音道の長さの微調整
今までの音道はスロートにあたる第一音道が無い状態でしたので、スロートの長さを変化させて音を聴いてみました。
<●横のスロートがゼロの場合>
横のスロートを設けない場合は、音の立ち上がりが鋭く、 非常に鮮度の高いサウンドになります。 高域の抜けが良く軽快ですが、中低域の厚みが薄く、音全体の重心はやや上に寄ります。 スピード感や抜けの良さを重視するリスナーには魅力的ですが、 低音の力感を求めるには少し物足りません。
<●横のスロートが短い場合>
短いスロートを設けると、音の勢いはわずかに落ち着くものの、 中域に芯が生まれ、音像が引き締まります。 全体の印象は「なし」と大きく変わらず、 やや穏やかで聴きやすい方向にシフトします。 軽やかさを残しつつも、わずかに密度を加える設定といえます。
<●横のスロートが長い場合>
スロートを長く取ることで、低域の量感と力感が一気に増し、 音全体の重心が下がります。 「短い」設定と似た傾向ながら、低域の厚みが加わることで 軽快な印象から重厚で安定した鳴り方へと変化します。 クラシックやジャズなど、深みと余裕を求める音楽には この構成が最も自然で豊かな響きをもたらします。
この「長い」バージョンは予想外に音が 良かったので再試聴が始まりました。 「なし」と「長い」を聴き比べてみて多くの楽曲で「長い」方が聴き心地がよくバランスも良い音である事が分かりました。 最終的に「長い」第一音道をさらに細かく長さを調整して最終的な長さを決定しました。 自己満かもしれませんが、音はどんどん良くなっている気がします。
音のバランスや全体の方向性といった“大枠”は、ようやく形になってきました。 ここからは、より繊細な調整の段階に入ります。たとえば、ツィーターの音の出方や中低域の量感、ボーカルの位置感など、わずかな変化が全体の印象を大きく左右します。 試聴を繰り返しながら、部品の値や配線の取り回しまで丁寧に見直し、ひとつひとつの音が自然に溶け合うよう仕上げていきます。
■ダクト調整
まずは、BHBSの最終ダクトの調整になります。このダクトの調整が音にかなり影響するので、 色んなジャンルの曲を聴いて比較試聴し、ダクトの最終的な長さを決めてゆきます。BHBSのダクト調整は箱やネットワークを調整する過程で再三行ってきていますので大まかな数値はすでに掴んでいます。
ここではスピーカーユニット、エンクロージャーの音道、ダクト長が三位一体となる音を、 しつこく探してゆきます。 一般的に長すぎるダクトは、ローエンドは間違いなく伸びますが音に力感が弱くなります。極端に長くしすぎると癖がでてきます。短すぎるダクトは、音に勢いありますが、ある低音の部分で特定のクセがでてしまいます。また短すぎると中域だがブーミーに盛り上がる音となります。
ジャズでは小気味よかった音がクラシックでは物足りない、その逆もしかり、、という事が良くあります。両方をスポイルする事なく、満足するポイントを探してゆくのが目的で、スピーカーユニットが生き生きと鳴るポイントです。不思議な事にこの音の感じがゲットできた瞬間は、開発時に安達、青木とも同時に認識する事が多いです。 これはスピーカー容積、音道、スピーカー特性、 ネットワークなど複合要素を妥協なく行った上で初めて起こり得ます。しかし、ダクトは一定の範囲は好みの範疇に入ることも多いので、毎回悩みに悩むポイントではありますが、今回のダクト長は最初に調整した長さより少しだけ短い値に落ち着きました。
■スーパーツィーター調整
今回の同軸ユニットは調整を通してウーファーが主体のシステムである事を痛感しました。 全体的にはナチュラルな音で好印象なのですが、 B&Wのダイヤモンドツィーター等と聴き比べてしまうとどうしても超高域の粒立ちが弱い気がします。 ジャズなどで効くパーカッションのブラシの音などピリリとした音が若干弱いのです。 ここがうるさ過ぎても破綻してしまうので難しい問題なのですが、どうも同軸ツィーター は設計に制約があるのか、このユニットに 関してはおとなしめな印象です。
ですので、スーパーツィーターの追加は効果があるのではないかと当初から予想してはいました。 弊社で販売しているスーパーツィーターは、 アッテネーターを使用しないシンプルな6dBネットワーク構成のリボンツィーターです。一般的なフルレンジスピーカーでは、 比較的小さな容量のコンデンサーを使うことが多いのですが、 今回はスーパーツィーターの持ち味をしっかりと引き出すため、やや大きめの値を採用して調整を行いました。この設定は、能率の高いフルレンジユニットと組み合わせた場合、スーパーツィーターの音がやや前に出すぎ、近距離では少しうるさく感じることもあります。 しかし、Z-Potenzaでは低域のエネルギーが豊かで、その力強さと高域の伸びがちょうど釣り合う形となり、結果として非常にバランスの良い組み合わせになりました。
■吸音材調整
吸音材はエンクロージャー内の余分な音の反射を減らして、スピーカー裏面へ来る反射音の軽減とダクトから出てくる中高音の漏れを抑制するために いれるのですが、 このスピーカーのエンクロージャーは音道があるためバスレフよりもダクトから漏れ出る音はほとんどなく、 ユニットも同軸だからかもしれませんが、 ほとんど吸音材がなくても影響はありませんでした。
ダクトから漏れ出る音の防止用にダクト付近に吸音材をいれたりしましたが、効果はほとんどわかりませんでした。スピーカーユニット後方に若干ミクロンウールを配置したものが一番バランスが良かったです。 吸音材は多くいれると、折角の鮮烈な音がなくなってしまうので、量の加減は重要です。 配置もスピーカーユニットの元気さによりますが、 どこにどのように付けるかも重要になります。 今回のユニットではニードルフェルトよりか、ミクロンウールを少量入れるのがベストに感じました。 試作機ではほぼやることをやり尽くしましたので、次回試聴会にお客様からの音のジャッジをしていただこうと思います。
この日は、社内で行ってきた最終調整を経てお客様にも初めて「試作版の最終形」に近い音を聴いていただく機会を設けました。今回の試聴では、Z1000-Potenzaと Z800-FW168HRの後継として位置づけられる新フラッグシップ試作機を同時に用意しました。どちらも構造・音の方向性が大きく異なるのですが、同時に開発していたことも あり両方を聞いてもらいました。
フラッグシップ試作機はスキャンスピーク製ユニットを採用した2way構成で低域の量感や音場のスケール感を重視。 こちらのフラッグシップについては2026年以降の販売予定になりますので、今回は Z1000-Potenzaについてだけ書きます。今回のZ1000-Potenzaは試作のMDF版でこれまで散々やってきた内部構造とネットワークを少しだけ変えて聞いてもらいました。試聴会の最後に挙手で好きなスピーカーの アンケートをとりました。
■試聴会の構成
試聴会にご参加されたのは合計17名ほど。それぞれのスピーカーをペアで2セット用意し、位置を入れ替えながら交互に試聴してもらいました。お客様からのご感想は試聴会が終わる ラスト10分くらいに、いろいろご感想をお聞かせいただきました。一部のお客様からはレビュー投稿をいただい ておりますので、こちらよりご覧ください。
「どちらも良いけどタイプが全然違う」
「フラッグシップの広がりもすごいけど、Potenzaの定位感はすごい」
「個人的には2番のスピーカー(Z1000-Potenza)が一番好みだった。」
そんな感想を数多くいただきました。なかには「Z800より完成度が高い」とまで言ってくださる方もいて、開発チーム一同、大きな自信につながる一日となりました。
試聴会はお客様が持参の音源で開発中のスピーカーを聞いていただき、さらにご感想もいただけるので開発をしている我々にいつも新しい視点を提供してくれます。社内で何度も聴いてきた音でも、お客様のコメントを通すとまったく違う角度から見えてくるのです。お客様にご持参してもらえる音源で聞くと、修正しなければならないポイントやこれまで気づいて来なかった良い点なども見えてきます。
ある方は「Z1000-Potenzaはクラシックでの弦の質感が自然」と言われ、別の方は「ジャズではベースの胴鳴りが リアルで、空気が見える」と話してくださいました。「ボーカルが前に出てくるけれど、決して押しつけがましくない」と表現された方も。こうした言葉は、測定グラフや数値だけでは見えない“音の心地よさ”を教えてくれます。また、もう一人の参加者の方は、 「長時間聴いても耳が疲れない」と仰っていました。
これらのコメントは我々が重視していた“リ スニングバランス”が、きちんと届い ていることの証拠でもありました。開発側としては、こうした生の意見を持ち帰って、“好き嫌い”ではなく“聴きやすさの理由” を探ることで、次の改善点につなげていきます。
■2台の試作Z-Potenza
今回の試聴会ではもう一つ、ネットワークの微調整による音の違いも体験していただきました。Z1000-Potenzaには、 コンデンサー値を1段階だけ変えた2種類のネットワークを用意。ツィーターのカットオフ周波数をわずかに変更しただけの構成です。セレクター1とセレクター2で他はほぼ同じ箱で、ネットワーク定数だけ少しだけ違う箱を聞いてもらいました。
「この程度の違いで分かるのか?」 という疑問の声もありましたが、 実際に聴いてみるとほとんどの参加者が
違いを感じ取られました。
「高域の抜けが変わる」
「ボーカルの輪郭がくっきりする」
「奥行きの見え方が違う」
お客様に2つのスピーカーの好き嫌いを挙手でお聞きして印象をお聞きしました。最後の最後迷っていたネットワークの詰めのヒントが得られました
■最終製品版に
今回の試聴で得られた意見を踏まえ、 最終仕様では次のような改良を予定しています。私もお客様の音源を聞き、さらに良いものができると確信しました。
・ネットワークの高域カットを再設計し、高域の滑らかさと中域の密度をさらにバランスよくさせる。
(ネットワークはユニット単体や、自作者向けに3パターンくらいの推奨をレポートに書く予定)
・完成品のコンデンサーにはムンドルフを採用し情報量と繊細さの両立を狙う。
・吸音材配置を再構築し、 箱鳴りを制御しながら音場の見通しを改善。
・完成品試聴会ではスーパーツィーター微調整し、リスニングポイントでの定位をさらに安定化。
・完成品番はバフルを3倍の厚みにして面取りをして Z1000の定位感を極める予定。
ついにできあがりました。
試作を重ねてきたZ1000-Potenza、最終仕様として完成しました。
MDF試作機の段階でもすでに高い完成度でしたが、最終版ではバーチ材の採用が音の質感を大きく押し上げました。箱全体の剛性が高まり、中低域の密度と伸びが格段に向上しています。
ひとつのポイントはクランプ組みからボンド流し込み4tプレス接着したこと。 この工程で箱鳴りの“濁り”がなくなり、ピアノや弦の倍音がより正確に響くようになりました。密閉感が増し、箱がまるで一枚岩のように静かに鳴る感覚です。
さらにネットワークにはムンドルフ製高級パーツを使用。中高域の見通しが明瞭になり、空間表現が一段と自然に。
金属的な硬さはなく、滑らかで奥行きのある再生を実現しました。
そしてZ1000最大の特徴は、バッフル厚の強化と点音源化設計です。 同軸2way構造による定位の正確さは、まさに“音像がそこに浮かぶ”感覚。 ボーカルの輪郭がはっきりと立ち、左右だけでなく前後の距離感もつかみやすい。
スピーカーの存在を忘れるほど、音が自然に広がります。
総じて、Z1000-Potenzaはスタジオモニターのような正確さと、リスニング用スピーカーの豊かな音楽性を両立したモデルです。 一音一音の粒立ちが見えるような解像度の高さと、長時間聴いても疲れない落ち着いたトーンを兼ね備えています。
Z702-Potenzaは、完成品Z1000と同じ同軸ユニットを採用したキット版モデルです。設計思想は共通ですが、素材と組み立て工程の違いが音のキャラクターを少し変えています。試作版に比べてさらに音は良くなりました。
まず大きな変化は、ボンドを流し込んで圧着する接着方式による変化。 エンクロージャー全体の一体感が格段に向上しました。 その結果、箱全体がより静かに、正確に鳴るようになり、 MDF試作版でわずかに感じられた“響きのにじみ”が解消されています。
次に、内部構造と接着精度の改良です。 板の接合部が強固になったことで、 中低域の立ち上がりがより速く、音像が締まって聴こえるようになりました。 音の密度が増して、ひとつひとつの音がくっきりと浮かび上がります。
さらに、ネットワークの調整を繰り返すことで、ツィーターの伸びとウーファーのつながりがこれまでより自然になりました。 同軸2wayならではの定位感が一段と高まり、中央定位のボーカルが“空間の中心に点として浮かぶ”ような感覚が得られます。
MDF試作版は開放的でスピード感のある音でしたが、最終版のZ702-Potenzaは、落ち着きと安定感を両立しています。 低域はより深く伸び、高域は透明度が増し、全体として音楽の重心が下がった印象です。
完成品のZ1000-Potenzaがスタジオモニター的な精密さと深みを追求したモデルだとすれば、 Z702-Potenzaは“自作でここまで到達できるのか”と思わせる完成度です。自分で組み立てながら音の進化を体感できる、 “DIYの楽しさと成果が一致したスピーカー”。それが、Z702-Potenzaの最終形です。
Z1000-Potenza(完成品),Z702-Potenza(キット),Z-Potenza(ユニット単体)全体で150セットの限定販売です。
Z-Potenzaの能力を最大限に発揮するために、エンクロージャーの容積、ネットワーク、内部音道の形状から角度、ダクトを徹底的につきつめました。低域から高域まで絶妙なバランスをお楽しみいただけるシステムとなっております。
エンクロージャーには18mm厚のホワイトバーチベニヤを採用しています。ホワイトバーチベニヤは比重の重い高価な材質です。ユニットからエンクロージャーに伝わる不要な振動を軽減しクリヤーな音質をお楽しみいただけます。
バフルは36mm厚+内部インナーバフル18mmの合計54mm厚の極厚バフルを採用しています。ユニットの振動を抑制する効果に加え、大きな面取り加工によるバフルからの反射音を抑える効果を狙っています。
スピーカーの製作は弊社の熟練職人の手で行います。4tプレス機、NCルーター、タイトボンド等の専用機材を使い一切の妥協を許さない精度の高い商品を製造します。スピーカーの塗装は東京都において数々の受賞歴のある名工によって一台一台丁寧に仕上げ塗装を行います。
スピーカーユニットは若干のばらつきがあるのが通常です。Z1000-Potenzaとして販売する全てのスピーカーユニットを弊社無響室のJIS箱にて測定し、左右の特性が近いものをセットとして出荷いたします(特性のコピーを商品に添付します)。エージングはピンクノイズと低域音源を組み合わせたもので実施します。
ネットワークにはムンドルフのコイルとコンデンサーを採用しています。内部配線スピーカーケーブには40μ銀メッキケーブルを初採用。半田、高級ターミナル、吸音材等考えられるベストな組み合わせを惜しみなく商品に採用しております。
組み立て初心者の方でも正確に作れるよう、部材はすべて高精度カット済みです。斜めカットや、ホゾ加工もありますので安心です。(ダボ加工はいたしておりません)
スピーカーキット製作に必要なスピーカーユニット(Z-Potenza)、ネットワーク、ケーブル、ダクト、吸音材、ネジ、ターミナル等がワンセットになっております。
自作派の方向けにスピーカーユニット単体の販売もいたします。音工房Zで実験して良かったネットワークの実験PDFレポートを特典としてお渡しします。ネットワークのセット販売もいたします。(Z1000-Potenza/Z702-Potenzaのエンクロージャー図面については付属しません)
ヘッドフォンでご視聴ください。
音工房Zリスニングルームでの空気録音になります。ヘッドフォンでお聞きください。
音工房Zリスニングルームでの空気録音になります。ヘッドフォンでお聞きください。
音工房Zリスニングルームでの空気録音になります。ヘッドフォンでお聞きください。
音工房Zリスニングルームでの空気録音になります。ヘッドフォンでお聞きください。
音工房Zリスニングルームでの空気録音になります。ヘッドフォンでお聞きください。
音工房Zリスニングルームでの空気録音になります。ヘッドフォンでお聞きください。
音工房Zリスニングルームでの空気録音になります。ヘッドフォンでお聞きください。
音工房Zリスニングルームでの空気録音になります。ヘッドフォンでお聞きください。
音工房Zリスニングルームでの空気録音になります。ヘッドフォンでお聞きください。
音工房Zリスニングルームでの空気録音になります。ヘッドフォンでお聞きください。
代表の大山へ直接メールによる相談をすることができます。スピーカーの制作、塗装、音出し、セッティング等で迷われたことがありましたらメールでご質問ください。2営業日以内のご返信を心がけています。(購入時メールサポート”希望する”をチェックしてください)
音工房Zの商品を購入したいただいたお客様だけが受け取ることができる”サポートメルマガ”を定期的に受け取ることができます。 サポートメルマガでは新商品の割引案内や、通常メルマガには書けないコンテンツを配信予定です。 (購入時メールサポート”希望する”をチェックしてください)
Zユーザー様は過去配信のサポートメールの重要な部分をまとめた「購入者様専用サポートページ」にアクセスできます。
Z-Potenzaの「ネットワーク使いこなしレポート」を特典としてお付けします。接続パターンの違いによる音の変化、 コンデンサー値の微調整によるチューニング事例、 音場・定位の最適化ポイントなどを紹介します。「明瞭感を重視したタイプ」 「低域の厚みを重視したタイプ」 「バランス重視の基準タイプ」など、 目的に応じた調整法を詳しく紹介しています。自作派の方には“買って終わり”ではなく、“育てて楽しむ”ことができるかと思います。
ハイエンドスピーカー並の仕上がりを実現する為の動画教材「木工塗装の動画セミナーZ200・Z201・Z202・突板貼り動画セミナー」をストリーミングで閲覧できます。過去に24800円で販売していた商品です。 付属の取り扱い説明書からユーザー登録をしていただきますとメールアドレスに閲覧のURLが届きます。
今回は何時もにも増して長くなってしまいました。最初におことわりさせて頂きます。
「音工房Z初の16センチ同軸2wayユニット採用に加え、初のマルチウエイへのBHBS構造を適用したシステムになります。」とのことで、Z1000(Z702)-Potenza 完成試聴会にお邪魔しました。前回の試作版も伺っていますので、そちらのレビューをお読みいただいてからの方が内容が掴み易いかもしれません。今回は、完成品、キット、前回の試作品(ダブルバスレフに近いBHBS)の3機種で、デモは完成品のみでした。その後各自の個人試聴と云ういつもの流れです。13時からの部は2人のみでしたので、1人20分ほどじっくり試聴できました。
最初に結論を言うと久しぶり?の音工房Zらしい音でした。低域モリモリでサブウーファー無しでも十分な低域+同軸型2ウェイの高域と、上下?に伸びているため非常にワイドレンジな仕上がりでした。うっかり最後まで用意していていただいていたスーパーツイーターを追加してもらうのを忘れてしまったほどです。さすがに16cmウーファー+BHBSは低域の圧がすごかったです。16cmはZ1000(Z701)-FE168SSHP 以来で暫くぶりに聴きましたが、迫力は10cmまでのユニットでは聴くことができないものでした。小型ユニットの繊細な音も捨てがたいものがありますので、曲によって使い分けるのがベターですね。同軸型ユニットの特性と点音源を考慮した面取りバッフル(完成品のみ)などのため大味な音ではなく、解像度の高い定位とTangbandの高級ユニットに共通する艶っぽい音色が楽しめます。フルレンジと比べてもネットワークに時間を割いた効果が現れていて自然な繋がりです。但し、いじれる要素も多いので設定によって好みが分かれそうですが、自分好みの音に仕上げる楽しみと考えればこれはメリットと考えていいのではと思います。
Z1000(Z701)-FE168SSHP と比べるとBHBSの音道が短いこととユニット自体の差もあってか癖のない素直な音で、ハイエンドの音を目指したというだけのことはありました。最近のモデルZ703-FF125WK、Sienaは音工房Zの音としては大人し目に感じましたが、これはB&W805D3 をターゲットに開発された点や繊細な音を想定した点が影響したのだと思いますが、やはり今回のPotenzaを聴くと音工房Zの音はこっちかなと再認識しました。
続きの全文はこちらより。
2025年11月16日(日曜日)16:00の試聴会に、いつも一緒に行くZ仲間と参加させて頂きました。
今回のZ1000-Potenza/Z702-Potenzaは共に大きな差は感じなれず、上質な気品ある音でした。
今までの、Fostexシリーズの荒々しい音や、メリハリのあるパンパンと言う音ではなく、滑らかな上品な気品のある音、一言で言うと「貴婦人の音色」とでも表現致しましょうか、上質な音でした。全体的な纏まりがあり、ズ~っと聞いていても聞き疲れせず、いつまでも慕っていたい感じです。特にソースとしては、クラッシ系の楽器が多く交わるものが良いと思いました。少々辛口を言わせて頂くと、ボーカルが霞んでしまう感じが致しました。
これは、完成品、キット共に感じられました。
右側3番のバフレスの長さと音道が少し違うというものは、音が少し安っぽい感じが致しました。体として「さすが音工房!」と言うところです。私は、オーディオの世界は「お金の掛かる物」と思っていました。ところが音楽之友社 発刊 「stereo」誌 2012年1月号の付録でビックリすることがありました。
それは、ラックスマンとのコラボでLXA-OT1という出力たった5wのデジタルアンプ(添付写真2段積みの上の物)が付録でした。確か4,000円前後だったと思います。写真添付しました。本音バカにしてました。
私はJBLのStage A190と言う、定額のスピーカーですが、まがりにも250wのスピーカーに繋いで見ました。ななな何と!とんでもなく良い音が・・・すかさずもう一冊購入!片チャンネルづつシングルにしようと思い思いました。
それから数年後、現在Z仲間の知人にオーディオが好きだと言うので1冊あげました。ハマリました!
そして音工房Zさんをホームページで知りました。
試しにヤフオクでZ700-EΣバックロードホーン(倉庫内の写真添付)を落札!ハマリました!こうして友人と2人は音工房Zオタクになりました。ほぼ全部の試聴会や数々のZスピーカーを購入し、特に友人の家はZだらけの状況です。私の家がZだらけでないのは製作をサボっているからです。音に立ち向かう大山代表の執念と理念と努力は、あの長岡鉄男氏を凌ぐものと言っても過言ではないと確信しております。
その後、いかにお金を掛けないで良い音が出せるかと、あらゆるジャンル(アンプ・スピーカー・プレイヤー等)も模索した結果、我が家には「高級ブランド」なるオーディオ機器はなくなりました。
ちなみにCDプレイヤーは、ヤフオクで落札した昔のPioneerのDV-610AVというDVDプレイヤー10,000円とstereo誌付録の真空管+デジタルのハイブリッドアンプ19,800円と交互に使うthomann S-100mk2の39,800円です。スピーカーケーブルは通信ケーブル用のAE線で200m巻き12,800円です。かなり良い音が出てると、私は思っております。なぜそんな機材かと言うと、興味あり方はネットで調べてみて下さい。特にパイオニアDV-610AVは140万円もしたGOLDMUND EIDOS 20Aにパイオニアが610AVの基盤を提供していたものです。
皆さんも評論家や価格に騙されず、音工房さんのような紳士に音を追及するスピーカーを是非聞いてみて下さい。
来年中に、今まで購入したZシリーズを並べて、ソースや機材の自由持ち込みOKで音工房Zミュージアムを板橋区小豆沢に開設しようと思っております。勿論、大山様の承諾を得られてからですが・・・
最後に私は音工房Z様の回し者ではございません(笑)
低音のパワーを重視した音源を聴かせていただきましたが、音量だけでなく、けして崩れずもやつかない明確な音調に感心しました。インバル・フランクフルトのマーラー5番の1・2楽章の冒頭部分素晴らしかったです。スリーブラインドマイスの山本剛のミッドナイトシュガー、ミスティ、鈴木勲のアクアマリーンもベースの音がしっかりと再生されていました。BHBSの効果と存じます。
完成品、キット、試作品の比較ですが、試作品はやや軽く、抜けの良い音がするように感じました。完成品とキットの違いはよくわかりませんでした。ただ、横に3台並べている状態での試聴で、わたくしは、試作品左右の中央の場所であったので、完成品・キットとはセンターがずれた状態で聴いていたことになるので、正確な評価は難しかったです。
中・高域に関しては、きつさの目立たない音と感じましたが、バイオリン等の弦楽器主体の音源を再生してみれば、印象は違ったかもしれません。そのような音源を持っていけばよかったと思います。また、ツイーターを付けた状態での試聴が、時間の関係でできなかったのも、残念でした。
なお、キットに関して、完成品のような面取りをしたバッフル版を有料のオプションで用意していただければ、最高です。
音工房Zさんでご用意された試聴曲、他のご参加者の音源、持参した音源での感想。
・イーグルス/ホテルカリフォルニア イントロのバスドラは十分な低音が出ていました。
・FOURPLAY/チャント イントロのフロアタムの響きに違和感がありました。
・P.I.チャイコフスキー/祝典序曲「1812年」 大砲の部分ですが、これまで試聴したモデルはほぼ割れていましたが、破綻なく再生していました。
・竹内まりや/告白 中低音が出すぎていて、ボーカルにかぶっていてました。
・ダイアナクラーク/カリフォルニアドリーム この楽曲に関しては違和感なく聴くことができました。
総評:BHBSのエンクロージャーの設計に長けているので100Hz以下に関してはなだらかに減衰、十分な量感があります。全帯域中で中低域の200-300Hz付近に山があるので、主旋律のボーカル、メロディ楽器がマスクされる傾向があります。また2-3KHzあたりに、位相の乱れと思われる詰まった様に感じる部分がありました。ここはネットワークの調整で解消できるのではと思いました
私は神戸在住の“音好き”です。幼いころから機械いじりや模型・電子工作が大好きで、30歳で視覚に障害を負ってからは、なおさら音の世界に惹かれてきました。見えない代わりに、耳で空間や質感を捉える楽しさがあります。
今でもモノづくりは大好きで、音工房さんのキット組み立ても簡単なものは自分で作ります。過去に2機種のキットを購入しましたが、最近は完成品を買っています。やはり完成品の仕上がりは最高です。
フィールドレコーディングも趣味で、今回の試聴会には自分で録ったバイノーラル録音による音源(DPA 4060、192kHz・32bit float)を持参しました。貨物列車の通過音や花火大会の録音は、私にとって“低域の瞬発力”や“空気感”を聴きたいソースです。
まず前提として、音工房さんの「音へのこだわり」に強く共感しています。私も音に関してはうるさい方ですが、その“うるささ”が嬉しくなるくらい、開発途中の試作機でも真剣勝負の音づくりを感じました。以下、感じたことを率直に書きます。
■(1)(2)の音の感想(同軸2way)
二つを聴き比べると、(1)は高域の伸びと輝きがはっきり。私の花火の録音で、火薬が弾けた直後の“シュッ”とした細い成分や、夜気の微かなざわめきが気持ちよく浮かび上がりました。低域は(1)(2)ともに量感・沈み込みとも十分で、貨物列車の車輪が継ぎ目を踏む「ドン」という衝撃の輪郭も崩れません。
一方で、中域の素材感やボーカルの厚みは(2)に軍配。ボーカル主体のソースでは(2)の方が滑らかで、声が前へ出過ぎず楽器と自然に溶け合う印象でした。結論として、ソースにより好みが分かれるタイプ。(1)は“キラッとした煌めき”や空気感を積極的に聴きたい時に良く、(2)は歌や中域の密度を安心して楽しめました。
■試聴会全体の印象
開発中のスピーカーを“今の段階の音”で聴けるのは本当に楽しいです。しかも、自分の音源を持ち込んで多様な耳で共有できるのは貴重な機会。試聴後にスピーカーを触らせていただけたのも大変ありがたく、外観やユニット配置、筐体のエッジ処理まで触覚で理解できて、音との結び付きが深まりました。
一点だけ気になったのは、4台を横並びにして切り替える方式だと、リスニングポジションによって定位が左右いずれかに偏りやすいこと。中央で聴ければ理想ですが、並列比較の運営上むずかしいのも理解しています。もし可能なら、同カテゴリ(同軸/次期Z800)内での“中央位置A-B切り替え”の時間を少し長めに確保していただけると、差の判定がより確かになると思います。デモ用のリファレンス音源に、同じフレーズが短周期で繰り返されるトラックがあると、切り替え判定がさらにしやすいとも感じました。
遠方に住んでいるため頻繁には参加できませんが、機会があればまたぜひ伺いたいです。音工房さんの“こだわり”に、同じ“音へのこだわり”を持つ一人として心から共感しました。素晴らしい試聴機会をありがとうございました。
試聴スピーカー:【(1),(2): 同軸2way、(3),(4):次期Z800】
(1)(2)は同軸2wayのBHBSでネットワークが異なる、(3)(4)はバスレフで2wayのユニットが両方異なるということでした。今回初参加でした。最初に音工房Zさんの音源、その後それぞれ持ち寄った音源で試聴させて頂きました。
私は木住野佳子を聴かせて頂きましたが、参加者の好みが分かれていてJAZZ, クラシック, 女性ボーカルといろいろなジャンルの音楽を聴くことが出来ました。
試聴会はとても良かったのですが、欠点は視聴時間が1時間と短かったことです。遠路はるばる?
でもないですが、音工房Zさんに伺ったので、最低でも2時間くらいは試聴させて頂きたかったです。
それではそれぞれのスピーカーの感想です。
(1)(2)はとてもキラキラしてきれいな高音でした。BHBSで低音も良く出ており、音域が広い感じを受けました。
(1)は中音域が物足りない感じで、(2)は中音域もしっかり出ており好印象でした。
(3)(4)は通常の2wayバスレフですが、(4)の低音は素晴らしかったです。小さい箱のわりにダンピングの効いた低音がしっかり出ていました。併せて(1)(2)のキラキラ感は無いですが、繊細な高音が出ており、弦楽器がとても艶やかに聞こえました。女性ボーカルはまろやか過ぎて私の好みではありませんでした。
(3)は良くも悪くも普通のバスレフで、音域は狭いですが長時間聞いても聴き疲れしない音でした。
サックス、女性ボーカルは(2)、ピアノは(2)と(4)、弦楽器は(4)が私の好みでした。
打楽器や電子楽器は(4)が良いのでは無いでしょうか。
個人的にはバックロードホーンの音が好きなので(2)がベストでした。
また機会があれば参加させて頂きたいと思います。
■試聴会全体の印象
ご感想をいただけますと幸いです。
とのことで順番に書いていきたいと思います。その前に一言申し上げたいことがあります。今回盛り過ぎです。なるべくたくさんの感想(情報)を集めたいと云う思いは分かりますが、全く初めての得体のしれない、もとい情報のほとんどないスピーカーを4台短時間に評価して下さい、と言われても庶民の耳では差を見極めるまでには程遠いです。せめて(1)(2)の音の感想(同軸2way)のみにして頂きたかったと思います。また、余分な先入観を取り除きたいと云うことだと思いますが、いつも試聴前の安達さんの商品説明は少ないですが、今回はほとんど説明なしで更にデモ試聴も無くいきなりの個人試聴に入りますとのことでした。幸い?我々の回は1名欠席されたので最初にデモ試聴を急遽やって頂けましたので多少は傾向を掴めました。試聴時間は1人6分ですので、割ると1台1分30秒これで評価を下さなければならないと云うのは厳しかったです。
さて、言い訳はこの辺にして私の感想に入ります。
■(1)(2)の音の感想(同軸2way)
さて、今回試聴機はMDFの試作品で容積は24L、音工房としては比較的大型のブックシェルフ型BHBSです。(1)(2)で内部構造、ネットワークが違うので音はかなり違います。借り物のCDですが、何時ものイーグルスホテルカリフォルニアライブ版から試聴しました。最初一番右端で聴いていた時は(2)の方が音が前に出ているように感じましたが、中央で試聴すると(1)の方が奥行き感あり躍動感を感じました。(2)の方は広がり感はありますが私は空間表現に勝る(1)の方の音が気に入りました。但し、差はあまりなくソースによっては評価が逆転する可能性があります。低域から高域まで過不足なく、同軸のためか定位は流石に良く2wayの繋がりも全く気になりません。ネットワークも違うとのことなので(3)(4)は無しで、箱の内部構造違いとネットワーク違いの4台で比較できたらもっと深く探れたのにと残念に思います。もし、MDFとバーチの比較試聴会をやられることが有れば、ネットワーク違いの差のみも試聴したく要望しておきます。2曲目は低音を比べるため鬼太鼓座のCDを借りました。太鼓の音は直接音の鋭さを比較するのに一番差が出ると思います。弦楽器などの場合響きが邪魔して差が分かり難くなると思います。太鼓の音をリアルに再現できるスピーカーが生音に近いスピーカーと感じます。特に低音の大太鼓は小型ユニットではなかなか再生が難しいジャンルではないでしょうか。さて結果は、私には低域は差が分かりませんでした。2台とも甲乙つけ難いと云った仕上がりで、どちらの箱が良いかは中高音の好みで賛否が分かれると思いました。一応、挙手は(1)にしましたが別の曲なら(2)の方に挙手していたかもしれません。次の(3)(4)を聴いて思いましたが、こちらの箱もBergamoのようにバッフルに大きな面取り加工を加えると更に良くなるのではと思います。
[同軸2way①②.次期Z800③④]
田舎に住んでいるのでなかなか試作機の試聴などの機会がなくていい体験をさせて頂きました。
①と③は同じような傾向で音がまとまっていて長く聞いていても疲れない感じがしました。
②と④はクリアーで溌剌としていると感じました、特に②が気に入りました。
またこの様な機会がありました参加したいと思います。
派手な色彩の同軸2wayが(1)(2),次期Z800が(3)(4)左右に1セットずつ後ろにはZ103パネル手前には数多くのネットワーク部品。私の耳歴?は2021ある通販の追加品探しでFE166NVを買いHCで板切って自作、アンプはF社小型品で再開。2024安達大山氏のブログ読むようになり急進した初心者。
自分の持って行った音源よりむしろ標準のものや他者のもので差が感じられた。(3)より(4)、(1)より(2)が音が広く感じられた。アンプもいいしすべていい音出ているがやはり比較すると(4)がよりよく(3)は少しつまる感じ(1)(2)では(2)がややいい感じだがZ800次期にはおよばない感じ。
でもソースにより(4)はゆるゆるで他の方がしまった良い感じのこともあった。すべて全くかわらないソースもあった。心配なのはそれぞれのお値段かも知れません。
(1)(2)同じユニットでツイータの振動板は、ALかチタン製ではないかと推測した次第です。1,2共に同じ音調でしたが(1)の方が中域が立っている様で弦楽器等結構きれいに出ている様です(ツイータ依存、分解能が良い)(2)の音調は中域が滑らかでしたクロスオーバー周波数の違いと低域の出し方若干違うようでした。(2)の方が歪が少ない様にも聞こえた。
試聴会、不思議とオーデオは圧倒的に男性が多いようです。私のような爺さんでも参考になれば好いですね楽しかったです。
試聴時間を少し長めにほしいです、追、DECCA、UCCS-50099、サイトウ・キネン・オーケストラ 指揮:小沢征爾の幻想交響曲第5番の中で鐘の 音と大太鼓の動き及び大音量時の音のばらけ、小音量時のささやくような楽器の音が聞 こえるか見えるか(3)で聞いてみたかったです。(第5番は9分57秒です)
2025年10月18日実施の同軸2wayおよび次期Z800の試聴会に参加させていただきました。
音工房Z様の試聴会への参加および御社のスピーカーを聴くのは初めてでした。小型スピーカーであることから、どの程度低音を感じることができるのか、御社のスピーカーから一体どのような音が出てくるのか期待と不安の中で参加しました。
以下、とりとめもなく長文となりますことご容赦いただければと思います。
御社からのメッセージやお客様からのポジティブなレビューをずっと読んできてはいたのですが、前日に東京インターナショナルオーディオショウに参加して「何百万円もするスピーカーなのにそんなに良い音とは思えないな・・・」という体験をしていたこともあり、どうしても半信半疑というのが正直ななところでした。しかし、百聞は一見にしかず、というのがまさに本日の体験でした。一聴して感じたのはこんな小さなスピーカーからこんなすごい音が出るのか!?という驚きでした。現有のスピーカー(NS-1000M)よりも情報量が多く、低音の量感も十分感じられ、音楽全体としても楽しく聴くことができるスピーカーだな、と思いました。
以下は、本日試聴したスピーカーに関する少し詳しい感想です。
同軸2wayの2つは、次期Z800と比べて高域がきれいに出ていると感じました。ただ、ソースによっては若干高域がうるさく感じることがありました(スピーカー1の方)。スピーカー2の方が低音から高音までバランスよく出ていて、どのソースでも聴きやすく感じました。低音は、いずれの同軸もしっかり出ていたと思います。ぼやけることなくこれだけの量感ある低音を感じることができるのは驚きました。いずれの同軸も音場感というのでしょうか、ライブ音源での会場のざわつきや、クラシックで音がホールに広がっていく様子をリアルに感じることができました。
同軸2wayと比べると次期Z800は、良く言えば落ち着いた音でしたが、ともすると音がこもりがちだと思いました(特にスピーカー3)。ライブ感やホールの様子も同軸の方がよく出ていると感じました。
私はピアノが好きなのですが、次期Z800のピアノの音はぼやけたように聞こえ、特にスピーカー3の方はソースによってはこもったアップライトピアノのように聞こえることがあると思いました。同軸の方は一音一音がはっきりと聞こえていたのでこちらの方が好みでした。低音はいずれの次期Z800もぼやけることなく出ていたと思いますが、スピーカー4の方が量感が感じられ好みでした。
本日は2つのカテゴリー(同軸2way、次期Z800)で合計4台のスピーカーを試聴することができましたが、キャラクターが結構異なることに驚かされました。概ねスピーカー2が好みだと思ったのですが、ソースによって結構判定が変わることがあるのが面白くもあり、悩ましいところでした。
これまで、経験としては少ないながらも数十万円から数百万円するスピーカーを試聴したことはありました。現有のスピーカーよりも情報量が多いし良い音だな、と思うことはありましたが、自分でそれだけのお金を出して買いますか?と言われると、そこまでの価値を見出すことはできませんでした(中途半端なものを買うよりも今のスピーカーをとことんいじった方が楽しそうですし・・・)。けれども、今回試聴した音工房Zの単純に「欲しい」と思いました。特に自作できるのであれば遊ぶ要素が増えるしお財布にも優しいのですからなおさらです。
短い時間でしたがかけがえのない経験をすることができました。このような機会をいただいたこと、本当に感謝いたします。
なお、今回視聴させていただいた私のソースは以下のとおりです。
1.VIVALDI 協奏曲集「四季」より第4番「冬」
アイオナ・ブラウン(指揮とヴァイオリン)
アカデミー室内管弦楽団
1979年録音、PHILIPS
2.モーツァルト ピアノ協奏曲第13番 第2楽章
内田光子(ピアノ)、ジェフリー・テイト指揮イギリス室内管弦楽団
1987年録音、PHILIPS
3.サン=サーンス: ヴァイオリン協奏曲 第3番 第3楽章
Julian Rachlin (violin)
Zubin Mehta指揮イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団
1991年録音、SONY classica
価格に対してパフォーマンスがとても良いと思います。
音の解像度がとてもよくしっかり出ていました。
1と3は音が少しタイト目で、2、4は広がりがあるなと思いましたが。好みかもしれません。1と2は点音源で音が明瞭なので、1の方が合うかな? 3-4は2wayですし迫力と音像が広く感じる4の方が好きかなと思いました。
今回は試作中の2種類の視聴をしました。同軸16㎝のユニットを使った2種類(1と2)と、16㎝ウーファーとツイーター構成の2ウェイ(見た目はZ800-FW168HRのよう)の2種類(3と4)で計4種類を試聴しました。
まず、同軸の方は2ウェイに比べてとても華やかな印象で、中高音が前に出てくる印象でした。特に弦楽器の倍音が美しく聞こえました。これでモーツァルトを聞いたらきっと気持ちよい音として聞こえるだろうと想像してしまいました。また、女性ボーカルも声が前に出てきて伴奏から浮き上がって聞こえました。低音の違いを比べると1は比較的すっきりした低音が出ていたのですが、2では量感はあるものの切れが悪いように感じました。どちらも中高音と低音とのつながりにやや違和感を感じました。
次に2ウェイは同軸に比べておとなしい(地味に聞こえる?)音ですが、よく聞いてみるとソースに入っている音を丁寧に再現しているという印象でした。これは長時間聞いていても飽きず,疲れない音と感じました。3は比較的素直な低音に対して4の低音は最低域に力強さはあるものの、急な制動に対して残響音の残り方(音のキレ?)が気になりました。ボーカルも3に比べて4の方が残響の多いホールの遠いところで聞いたように聞こえました。
訂正 2点
(1)(2) 同軸 → 同軸2way
(3)(4) 2ウェイ → 次期Z800
追加 試聴会の印象
各自持ち寄りのCDの聞き比べはそのままでいいのですが、
音工房Zさんで用意されるデモ用音源は
同じようなフレーズを繰り返す曲を準備していただけると
ありがたいです。
同じメロディーや楽器を繰り返した中で別スピーカーに切り替えて
聞き比べないと比較がやや困難になることに気が付きました。
●音場の広がりや定位の正確さを重視する方
●同軸2wayの自然なつながりや、点音源らしい音像を求める方
●小型スピーカーでは物足りず、本格的な16cmクラスの再現力を体験したい方
●測定やセッティングにも興味があり、自分の環境で音を追い込みたい方
●フルレンジ並の定位感で、マルチウエイ並の高域解像度を求めている方
●迫力がありながらも開放的なBHBSサウンドを楽しみたい方
●同軸ユニットに挑戦してみたかったけど、ネットワークとか自身で調整するのが面倒な方
●低能率で暗めなサウンドが好みの方。前にでるサウンドです。
●セッティングや設置スペースを確保できない環境の方
●低価格帯の“手軽なBGM用スピーカー”を探している方
●派手な高域や誇張された低域を好む方
内部構造は若干異なりますが、基本は同じですので。エンクロージャーのバフルは完成品版がキットの3倍の厚みがあり、大きな面取りをしているところが大きな違いとなります。ネットワークはメーカーによる違いはありますが、定数は同じです。
Z1000-Potenzaご利用の注意点といたしまして、直射日光が当たる環境や、エアコンの乾燥した風が直接当たる環境は極力避けてご利用ください。
完成品、キット、ユニット単体で異なります。詳しくは販売ページをご覧ください。
輸送中の事故、精度不良などは当方で対応させていただきます。
以下のものは返品・交換・返金の対象になりません。
★板のそり、木口の色合いの違い、突き板の継ぎ目などがあること
★主観的な音に関わること
★バーチベニヤには補修のパッチがある場合があります(写真1)。バーチベニヤの木口には節に当たる部分が焦げていたり、一部抜けていることがあります。(写真2)また木目方向に毛羽立ってしまう感じになる場合があります。(写真3)
| SPユニット | Z-Potenza |
|---|---|
| ネットワーク | Munodorf製 |
| 能率 | 88dB/W |
| 最大入力 | Normal45W Max90W |
| インピーダンス | 4Ω |
| 寸法 | 幅約261mm×高さ約470mm×奥行き約333mm(木材部分のみ) |
| 重さ | 片ch 約14.5Kg (重量は木材の性質上多少前後します) |
| ターミナル | 独立タイプ(バナナプラグ対応) |
| 内部配線 | Sharkwire SP20122R(40μ銀メッキ)&銀入り半田 |
| エンクロージャー材 | ホワイトバーチベニヤ18mm/バフル48mm (バフルは外観上は36mmですが、インナーバフル18mmありますので合計54mmになります。) |
| 仕上げ材 | ウォールナット突板 |
| 組み立て | 4tプレス機、NCルーター等大型専用工具、タイトボンドを使い音工房Zの熟練職人が製作します。 |
| 塗装 | ウレタンクローズつや消し塗装クリヤー |
| エージング | あり |
| ユニットマッチドペア | あり |
| SPユニット | Z-Potenza |
|---|---|
| ネットワーク | Solen製 |
| 能率 | 88dB/W |
| 最大入力 | Normal45W Max90W |
| インピーダンス | 4Ω |
| 寸法 | 幅約251mm×高さ約470mm×奥行き約297mm(木材部分のみ) |
| 重さ | 片ch 約11Kg (重量は木材の性質上多少前後します) |
| ターミナル | 丸型タイプ |
| 内部配線 | Sharkwire SNZ1.0 (OFCケーブル) |
| エンクロージャー材 | ホワイトバーチ18mm |
| 組み立て | お客様による自作 |
| 塗装 | お客様による塗装 |
| エージング | なし |
| ユニットマッチドペア | なし |
| 口径 | 6.5インチ(約16センチ) |
|---|---|
| 重量 | 2.21kg |
| 能率 | 88dB/W |
| 最大入力 | Normal45W Max90W |
| インピーダンス | 4Ω |
| 周波数特性 | 50Hz~40KHz |
| マグネット | ネオジムマグネット |
| ウーファー素材 | 竹繊維入りペーパーコーン |
| ツィーター素材 | アルミ/マグネシウム合金 |
| ネットワーク | Solen製(オプション) |
特別に製作したホワイトバーチによるスーパーツィーターキット(Z702-Potenza用コンデンサー付き)をセットしたオプションになります。別途専用コンデンサーが付属します。ケーブルは別途ご用意ください。
スピーカー製作に必要な木工用のクランプを同時購入の格安価格にてご提供いたします。自作式クランプZ203について詳しくはこちらを御覧ください。
Z702-Potenzaに採用したネットワークです。ユニットの能力を最大限に活かします。